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2006年9月 3日 (日)

最低レンズとの出会い

■トイレンズで写真を遊ぶ 12

ついに最低なレンズと出会った。100円ショップで買った「子ども実験シリーズ 望遠鏡を作ってみよう!」という手作りのキットに付いていたレンズだ。このキットではガリレオ式とケプラー式の二つの望遠鏡を作ることができる。凸レンズが3枚と凹レンズが2枚。そして筒用台紙と解説書が付いて100円だ。

つまりレンズ1枚あたり、せいぜい20円といったところだろうか。このレンズを使って撮影してみたら、今までで一番安っぽい描写となった。つまり、これぞ真のトイレンズということだ。ピントが合っていても、芯のない、でろーんとした脱力感を醸し出している。

市販のレンズベビーの場合はトイレンズとは言っても、その実ちゃんとした光学レンズを使っているので、品の良さのようなものが感じられる。しかし、この中国製の安っぽいプラスティックレンズは、明らかにカメラに付けるような代物ではない。

今回は蛇腹レンズの復讐戦でもあった。前回蛇腹を作った時はちょっと大きすぎてカメラにきちんとはめることが出来なかった。緻密な計算が微妙に狂ってしまったわけだが、今回は一回り小さめに作り直し、うまく収めることが出来た。まあ、直径24mmのレンズを使ってるのに、大口径レンズのような鏡筒はいらんわな。

蛇腹も何度も作っているうちに、だんだん折るのがうまくなってきた。ポイントとしては黒い紙に折り線をプリントする際に黒ではなくイエローインキを使うこと。黒に黒で刷るよりも線が目立つようになる。それから頑丈にしようと思ってあんまり厚い紙を使わないこと。厚ければ、当然折りづらくなってしまう。

レンズベビーのチューブもなかなか使い心地がいいのだが、紙製蛇腹レンズのほうが柔らかくて使いやすい。特に握力がない人がレンズベビーでピントをキープしておくのは辛い場合があるが、紙製蛇腹の場合は握力もいらない。

レンズの前面にはニスを塗ったバルサ材にレンズ用の穴を開けて貼り付けた。蛇腹と木の組み合わせでレトロな感じのレンズになった。しかしニコンのデジタル一眼レフに付けてみたら、あんまり格好いいとは言えないような微妙な感じのものになってしまった。ゴム製のフニャフニャシフトレンズに比べれば大分ましなのだが……

Jabara

何がいけないかなあ。どこを直せば格好良くなるかなあ……。またモックアップを作り直して、風洞実験からやり直しだ。

●あとは光学レンズとの対決だ

日本一のオモチャレンズを求めて旅を続けてきた私だが、この100円ショップで見つけたレンズが、日本一のオモチャレンズなのかは、まだ判断がつかない。その描写は相当にどうしようもないのだけれど、ただどうしようもないというだけでは日本一とは言えない。ダメ男だけれど、どこか憎めない所がある、みたいな部分もぜひ欲しい。まあ、もう少しいろんなものを撮ってみたほうが良さそうだ。

ただ、ビビッとくるような素晴らしさはないけれど、安く簡単に手に入れることが出来て、分解したりする必要がないというのがいいところ。また、あまり焦点距離が短いレンズだと使えないが、マウントの辺りに置いて無限遠にピントが合うこのレンズは、ちょうど使いやすい。

あとは、もう少し光学レンズとの比較もしてみたい。もしかしたら自分が求めているもの(頭の中にボヤッとあるイメージ)は、オモチャレンズではなく、光学レンズかもしれないという可能性も捨てきれないからだ。

すでに光学レンズはネットで探して購入済みだ。次はこのレンズを使って比較検討をしてみたい。本物の交換レンズをバラして、その中から使えるものを探そうとしたこともあったが、それも遠い過去のこと。レンズは半端に分解したまま放置されている。しかし、時代は常に動いているのだ。多少の犠牲は仕方ないだろう。

トイカメラ

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