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2006年9月 3日 (日)

0.01mmの銅箔

■トイレンズで写真を遊ぶ 6

とりあえずはアルミホイルを使ったピンホールカメラでの撮影に成功した。ただ、四半世紀ぐらい前に教育テレビで見たピンホールの開け方を思い出しながらの方法であり、まあ小学生向けの工作と言って良さそうなものだ。改良を加えるにあたっては、もうちょっとピンホールカメラに関する知識を得ておくべきだろう。

まずGoogleを使い「ピンホールの開け方」というキーワードで検索をかけてみた。27件のヒットがあった。その中でも詳しいピンホールの開け方を掲載していたのは「日本針穴写真協会」だ。

私が試した方法と違ったのは、まずピンホールを開ける素材。私が使ったのはアルミ箔だが、ここでのお薦めは「0.01mmの銅箔」だ。通常家庭で使っているアルミ箔というのはさらに薄くて、真円を開けるのが難しいとのこと。いかにきれいで小さい丸い穴を開けるのかということが、重要なようだ。

アルミ箔に開けた穴をルーペで覗いてみたら、確かにきれいな円ではない。消しゴムでサンドイッチにしながら開けたから、大きく裂けてはいないが、円というよりは十字形でバリも残ってしまっている。このバリを目の細かい紙ヤスリ(2000番)で磨くというのがポイントだ。

アルミ缶を使っても同じような工作は出来るらしいが、私はこの「0.01mmの銅箔」という言葉に心を奪われ、だんだん動悸が激しくなってきたので、気を落ち着かせるために近所のホームセンターへと自転車を飛ばした。

ちょっと特殊なものだから、あるかどうか不安だったが、クラフトコーナーですぐに見つけることが出来た。ステンドグラスを作ったりするのに使うようだ。千円もしなかったのだが、365mm×600mmもあるので、大量に余ってしまった。こんなにピンホールばっかり作りたくはない。アルミ缶にすれば良かったか……。

●ピンホールの大きさが重要

アルミ箔の場合はサンドイッチにした消しゴムごと貫いてしまうという方式で、一瞬で工作はできてしまったが、今度はルーペで穴の形状を確認しながらなので、もう少し工作らしくなってきた。

確かに開けっぱなしの穴はギザギザしているし、ヤスリをかければきれいになってくる。画質に影響を与えるとのことなので、少し丁寧に工作してみた。といっても5分ぐらいで出来上がってしまった。削りカスは綿棒に無水エタノールを付けてきっちり取り除く。そして反射を抑えるため油性マジックで黒く塗ってしまう。

今までのアルミ箔ピンホールと替えて、テープで貼り付けテスト撮影を行う。すぐにモニタでチェックしてみたが、いまいち解像感に欠け、ボケたような画像になってしまった。円の形はきれいだから、ピンホールとイメージセンサまでの距離の問題か、それとも穴の大きさの問題だろうか?

この穴の大きさというのは、けっこう重要なようだ。海外には最適なピンホール径を導き出すための計算機を置いているようなサイトもある。だいたい0.15mmから0.3mmぐらいの穴を開けましょうと書いてあるのだが、どうすればそんな細かい工作ができるのか? それにメチャクチャ細かい物差しも必要だ。

さて、どうしたものかとルーペで穴を覗いていたら、ルーペの中にスケールがあることを発見した。定規をルーペで見てみるとルーペ内のスケールの最小単位が0.05mmであることが分かった。何でオレはこんなに便利なものを持っていたのだ。エッシェンバッハの40倍のルーペなんて、ピンホールの達人でも持ってないでしょ。

という自慢は置いといて、改めてピンホールを覗いてみたら、穴のサイズは0.6mmありました。たぶん原因はこれだな。ちょっと大きすぎる。バリを取ることばかりに気がいっていて穴の大きさのことはあまり考えていなかった。

穴を開けた針の直径はと言えば、0.5mmだった。これを突き刺してグリグリやったんだから、まあ0.6mmになっても仕方がない。家にあった針を色々検査してみたが、細い虫ピンや待ち針が0.5mmほど。さらに手作り用品のクロバーのサイトで調べてみたところ、一番細いビーズ針で、0.41mmあるから、針を突き刺してグリグリやっちゃいかんということだな。

細い針を使い、貫き通さずに直径の半分ぐらいの大きさの穴を開けるというのがポイントのようだ。0.3mm(だいたい)の穴を開け、テストしてみたところ、解像感はかなり改善された。テスト画像は「デジカメでピンホール」のほうにあげておきました。

色々調べてみたら、0.2mmとか0.3mmのドリル刃なんてものもあるようだ。つまり虫ピンよりも細いということ。ただ、普通の電動ドリルにはセットできず、専用のピンバイスという工具が必要になる。それから、開けた穴の大きさを測るためには、「ホログラムミクロゲージはかるくん0.01mm」というのを見つけた。こんなものを使えば精密な細工もできることだろう。ただ、とっかかりとしては、アルミ缶と虫ピンで試してみるというのが、いいんじゃないだろうか。

来週あたりは、ピンホールカメラで撮影した写真を公開してみたいのだが、問題は割と普通に写ってしまうということだ。フニャフニャシフトレンズに見られたような収差がなく、パンフォーカスで近くから遠くまでピントが合ってしまう。そのくせシャッタースピードがメチャメチャ遅くなるので、手持ちだとちょっと辛い。

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